
判決によると、張紅力被告は2011年から2022年にかけて、中国工商銀行の党委員会委員・副頭取としての職権を利用し、企業や個人に対して融資や昇進などの便宜を図り、直接または第三者を通じて総額1億7700万元(約36億5000万円)相当の金品を受け取った。
張紅力被告は2023年11月、「重大な規律違反および違法行為」の疑いで規律検査と監察調査を受けた。2024年5月、中国共産党中央規律検査委員会(中紀委)は、張紅力被告を党籍から除名すると発表。さらに「博士号を詐取した」との異例の指摘を行い、注目を集めた。
中国では高額の汚職事件が相次いで発覚している。元山西省呂梁市副市長の張中生被告は、10億4000万元の収賄で2018年3月に死刑判決を受けたが、上訴後に執行猶予付き死刑に減刑された。
金融グループ、中国華融資産管理の頼小民元会長は、計17億8800万元の汚職で死刑判決を受け、2021年1月に刑が執行された。元内モンゴル自治区呼和浩特市経済技術開発区党委員会書記の李建平被告は、約30億元の収賄で2018年に失脚し、2024年12月に死刑判決を受けた。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202502190289.aspx