トランプ米政権が中国の輸入品に10%の追加関税を課したことに対し、中国は10日から米国商品に10~15%の追加関税を発動した。英紙フィナンシャル・タイムズは、アナリストの分析として、両国が全面的な貿易戦争に突入する恐れが高いと報じた。台湾の中央通信社が伝えた。
中国は、米国産の石油、農業機械、大排気量の自動車、ピックアップトラックに10%、石炭、液化天然ガス(LNG)に15%の追加関税を課する。また、タングステンなど希少金属の対米輸出規制や、米グーグルに対する独占禁止法違反容疑の調査なども、米への対抗措置とみられる。
中国のシンクタンク、中国国際経済交流センターの研究員、張燕生氏は「今回は貿易戦争の始まりに過ぎない。今後はますます状況がひどくなる」と述べた。
中国政府の研究機関、中国社会科学院米国研究所の馬偉研究員補佐は「米国は、中国が圧迫に負けて譲歩すると考えていたが、中国は対等な交渉が不可欠と考えている」と語った。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202502090186.aspx
https://www.rfa.org/mandarin/guandian/zhuanlan/jingmaorediansaomiao/2025/02/09/trump-tariffs-china-canada-mexico/