北朝鮮が中国国境付近に秘密軍事基地か CSISが報告書

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は今週の報告書で、北朝鮮が中朝国境付近の平安北道に秘密軍事基地を建設し、核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルを含む長距離兵器を備蓄している可能性を指摘した。専門家による基地の存在確認は初めてで、中国丹東市からわずか約27キロの立地が注目される。報告書は、これらのミサイルが東アジアのみならず米大陸への潜在的脅威になると警告した。

 金正恩政権は2019年の米朝首脳会談決裂以降、ミサイル発射を再開し、核戦力強化を公言してきた。20年以上続く朝鮮の軍備拡張は国際社会の懸案であり、中国にとっても安全保障上の不安要因となる。基地の立地については、隣国への不信か、あるいは米国の攻撃抑止のため中国を盾にしたのか見方が分かれる。

 中国が存在を把握していたかは不明だが、六カ国協議での影響力は後退し、米中対立の激化で安保理追加制裁も頓挫した。中国は半島非核化を掲げつつも、朝鮮問題を米国への圧力材料とする姿勢を見せる。

 一方、ロシアのウクライナ侵攻後、露朝関係は急接近した。2024年にプーチン大統領が平壌を訪れ、防衛協力を含む戦略的パートナー協定を締結。今年は朝鮮製ミサイルの使用や人民軍部隊の派遣が確認され、韓国は規模を約1万人と推定している。

◇出典

https://www.rfi.fr/cn/%E4%B8%93%E6%A0%8F%E6%A3%80%E7%B4%A2/%E8%A6%81%E9%97%BB%E8%A7%A3%E8%AF%B4/20250821-%E6%9C%9D%E9%B2%9C%E5%9C%A8%E9%9D%A0%E8%BF%91%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%BE%B9%E5%A2%83%E5%A4%84%E5%BB%BA%E8%AE%BE%E7%A7%98%E5%AF%86%E5%86%9B%E4%BA%8B%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E6%84%8F%E5%91%B3%E7%9D%80%E4%BB%80%E4%B9%88
https://www.chinatimes.com/newspapers/20250822000767-260301?chdtv

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