
米海軍の艦艇2隻が27日、南シナ海西沙(パラセル)群島で「航行の自由」作戦を実施したことに対し、中国政府系メディアは「空前の挑発」と強く反発した。しかし、マティス米国防長官は「航行の自由作戦を続け、中国の主権の主張に挑みたい」と述べ譲らない姿勢を強調した。
米国防総省は先に、南シナ海の軍事拠点化を理由に、来月行われる多国間海上訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」への中国の招待を、取り消すと発表した。、マティス国防長官によれば、中国は最近1カ月間に地対空ミサイルやH6K戦略爆撃機など前例のない武器の配置を進めた。
中国の習近平国家主席は2015年、オバマ大統領(当時)に、南シナ海の島を軍事拠点化しないと約束している。マティス長官は「中国が誠実に対応しない以上、もともと協力できることもできなくなる」と述べた。
米海軍のミサイル駆逐艦ヒギンズとミサイル巡洋艦アンティータムの2隻は、中国政府が行政機関の海南省三沙市庁舎を設置するウッディー島(永興島)、ツリー島、リンカーン島、トリトン島などの12カイリ内を航行した。
中国紙・人民日報海外版傘下のネットメディアで、北京大海洋戦略研究所の胡波主任は「米軍の行動がグレードアップしていることは明らか。戦闘艦艇2隻が西沙諸島で挑発を行うの初めて」と指摘。「米軍の行動を止めるため、対抗をレベルを適度に上げるべきだ」などと主張した。
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