豪州産ワインの対中輸出妨害。通関わざとゆっくり。オーストラリア政治家の中国批判に報復か

 2018年5月29日葡中国当局が税関の新規則を理由に、ワインなどオーストラリア製品の通関を故意に遅らせ、対中輸出に影響を与えていることが28日までに分かった。オーストラリアの政治家が、経済力を武器にした中国のオーストラリア政治干渉を批判していることに対する報復とみられる。米国の報道を引用し、香港メディアの東網が28日伝えた。

 オーストラリア最大のワイン会社、トレジャリー・ワイン・エステーツのマイケル・クラーク最高経営責任者(CEO)によると、中国政府が4月から税関検査で新しい手順を導入後、同社のワインを含むオーストラリア製品の輸入に遅れが出ている。別のワイン会社によると、中国政府はオーストラリアの規模の大きな会社を狙い撃ちにし、文書の審査に時間をかけるなどして、通関時間を引き伸ばしているという。

 このほか、中国の大手旅行予約サイト「携程」によると、オーストラリアツアーのキャンセルが最近増えており、予約件数の2~3%に上るという。オーストラリアが中国に敵意を持っているとして反発しているためとみられる。

タイトルとURLをコピーしました