ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)によると、ドイツ、フランス、カナダ、欧州連合(EU)の外交官5人が11日、北京市内で、ノーベル平和賞受賞の民主活動家、故劉暁波氏の妻、劉霞(57)の自宅を訪ねようとして中国当局に拒否されていたことが14日までに分かった。
5人は劉霞氏の健康状態を確かめようと自宅を訪ねたところ、警備員から身分証明書の提出を求められ、理由を告げずに訪問を拒否されたという。
劉霞氏は、劉暁波氏が2010年にノーベル平和賞を受賞後、事実上の自宅軟禁状態に置かれている。劉暁波氏は「国家転覆罪」で懲役11年の判決を受け服役中の昨年、病気で死去した。
中国外交部の陸慷報道局長は14日の定例会見で「中国の主権、特に司法権を十分尊重するべき。外交官なら、駐在国の法律を理解しているはずだ」と述べ、外交官の行動を批判した。
ドイツ外務省はDWの取材に対し「劉霞氏が、何かの刑事責任を問われているとの情報はない。劉霞氏の出国の自由は認められるべきで、当人が望めばドイツ訪問を歓迎する」と書面で回答した。
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