安倍晋三首相は16日、中国の王毅国務委員兼外相と首相官邸で会談した。安倍首相は、中国の李克強首相が今年5月、日中韓サミット出席のため訪日することに触れ「李首相の訪問を通じ、戦略的互恵関係の下にさまざまな分野で日中関係を改善させていく契機としたい」と述べた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
王外相も「日中関係の改善は地域の平和と安定にとり重要だ。長期的な視点からも、両国関係の改善を進める必要がある」と述べ応じた。
王外相は同日、河野太郎外相と共催し8年ぶりに開かれた日中ハイレベル経済対話に出席した。米中の貿易摩擦が激化し、朝鮮半島情勢に大きな影響を与える米朝首脳会談が予定される中、日本での王外相の積極的な行動は内外の強い注目を集めている。