米商務省産業安全保障局(BIS)は16日、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)に対し、米国製部品の輸入権を7年間停止すると発表した。米国企業に対しても、ZTEに対する通信機器部品の輸出禁止を命じた。ZTEはスマートフォンや通信設備を製造する際、米国製部品に大きく依存しているとされる。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が同日伝えた。
ZTEは昨年3月、イランと北朝鮮に通信設備を輸出し米国の制裁に違反したとして処罰を受け入れ、11億9000万ドルの罰金を支払った。ZTEは米国企業から輸入した部品を自社で組み立て、北朝鮮などに輸出していた。
ZTEは2016~17年、違反行為に関わった上級職員の処分を約束したのに実行しないなど、米商務省に虚偽の説明をしていた。
ロス商務長官は「ZTEは商務省を欺き、職員を処罰しないばかりか奨励金を支払った。こんな悪質な行為は、容認できない」と述べた。