トランプ米大統領がツィッターで中国との貿易摩擦が解決する可能性を示唆したことについて、中国外交部の耿爽副報道局長は9日、定例記者会見で、現在の状況下では「いかなる交渉もありえない」と述べた。また、現在、米中間で交渉が行われていることも否定した。香港紙・星島日報が同日伝えた。
トランプ大統領は6日、1000億米ドル規模の中国商品に対し追加関税を検討すると発表。中国側が徹底的に対抗する考えを示した。大統領は8日、態度を軟化させ、ツィッターで貿易摩擦が終息する見通しを示唆。「中国は貿易障壁を除くだろう。それこそが正しいやり方だ」と語った。
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長も、中国への制裁関税が実際には発動されないとの見通しをほのめかしている。ただ、クロドー委員長は、制裁関税は交渉を行うための策略ではないと語った。