北京、天津で大気汚染警報発令、工業操業や車両通行規制

 北京・天津・河北(京津冀)地区で中~重度の大気汚染が発生しており、同地区の10都市が2日、大気汚染警報を発令、工場の操業縮小や車両通行規制などの緊急対策を始動した。中国新聞網が2日伝えた。

 北京市環境保護局によると、2日午後4時現在、市内の観測所35カ所のうち18カ所で大気汚染が6段階で上から2番目の「重度」、15カ所が最悪の「深刻」となった。主要汚染物質はPM2.5(微小粒子状物質)で、同市の大部分の地区で平均濃度が300μg/m3(マイクログラム/立方メートル)を超えた。

 北京、天津、河北省・唐山などでは、硝酸の濃度が上昇し、汚染物質の30~40%を占めた。主に工場と自動車の窒素酸化物が変化したものとみられる。

 警報を発令した10都市のうち、河北省・石家荘、唐山、保定など8都市が大気汚染警報で4段階で上から2番目のオレンジ警報、北京、天津は4番目の青色警報。工業の操業縮小や停止、一部大型自動車の通行規制、土木作業の停止などを命じた。
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