香港ペーパーカンパニーは対北制裁の重大弱点ー国連専門委

2018 年3月23日HK 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会はこのほど、香港のペーパーカンパニーの設立代行業者が、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する制裁で「重大な弱点」になっているとのリポートを発表した。国連と米国の専門家も、わずかな情報で登記ができるため、香港は北朝鮮のペーパーカンパニーの中心地になっている。北朝鮮はこれらの会社を使い、密貿易を隠ぺいしているとみられる。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版などが伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 米財務省が今年2月発表した制裁対象のリストに、北朝鮮が海外に設立した企業11社が掲載されているが、うち5社は香港の企業だった。

 香港メディア、東網によると、韓国当局が昨年12月、北朝鮮に燃料油を密輸しようとした貨物船を摘発したところ、香港企業の所属だった。また、自衛隊が先に、北朝鮮船と公海上での密輸「瀬取り」を行っている船の写真を公開したが、この船が所属する中国の船会社は、香港に複数の会社を設立していた。

 米財務省の担当者は先ごろ、香港が北朝鮮の資金洗浄や密輸の舞台になっているとして、当局に取り締まりを求めた。香港政府も、制裁逃れの活動に警戒を強めており、香港に登記された関連の企業に対し調査を進めているとの声明を出した。

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