中国商品への関税が年600億米ドルへ、米中貿易戦争の懸念も 安全保障 2018.03.20 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、19日付米ワシントン・ポスト紙は、米政府関係者4人の話として、中国商品に対する関税額が毎年計600億米ドル規模に引き上げられると報じた。米大統領経済諮問委員会のメンバーからは、中国との貿易戦争を懸念する声が挙がっている。(写真はVOA中国語版のキャプチャー) 中国商品への関税増額は、昨年8月から検討が始まり、原案は中国の知的財産権侵害による損害額相当として毎年300億米ドルとする計画だった。ところがこのほどトランプ米大統領が倍増を指示したという。 専門家の間では、広い範囲での課税が中国の報復を招くとの懸念が高まっており、米ボーイングの航空機や農産物が対象になるとみられている。米財界も反対しており、先に45の経済団体が連名で、関税よりも中国の貿易障壁の撤廃に協力したいとの声明を発表した。 ★参考情報★ ーーーーーーーーーーーーー ●習近平氏ら中国最高指導者が米大使が密会、米中貿易戦回避を要望 ●トランプ氏の対中政策、経済は圧力、安保は好機とリスク ●ティラーソン国務長官解任、中国は対中政策の強硬化警戒