
中国では、公的な人物をネットで批判し拘束される例が頻発。2月14日は、湖北省武漢市の住民が、市長をののしったとして10日間の行政拘留になった。
中国政府系メディアは先に、黄氏をたたえる記事を掲載。機密保持のため、30年間も父母に消息を知らせなかったなどとして、黄氏の国家に対する無私の貢献ぶりを紹介した。
元弁護士はネットで「30年も父母と音信不通となるのは、親不孝の畜生だ」などと書き込み、美談とすることを批判した。
県公安局は、ネットユーザーの通報で書き込みを知り、「黄旭華氏を公然と侮辱しており、極めて悪質」などとして捜査に着手。16日、末端行政機関「街道弁事処」勤務の元弁護士が行ったことを突き止めた。翌日、10日間の行政拘留と罰金500元の支払いを命じた。
同県が属する日照市の弁護士協会も、中国原潜の父を中傷したとして元弁護士を非難する声明を発表した。元弁護士は2017年8月に資格を取り消された。