英フィナンシャル・タイムズ紙によると、米国が対中国の巨額貿易赤字を減らすため制裁措置を検討する中、習近平国家主席ら中国最高指導者がこのほど、中国駐在のテリー・ブランスタッド米大使と密会し、貿易戦争の回避を要望した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカが16日伝えた。
同紙によると、米大使と密会したのは、習主席と、3月に国家副主席に就任するとされる王岐山・前中国共産党中央規律検査委員会主任。習主席の経済政策の知恵袋で、中央財経領導小組弁公室の劉鶴主任も会ったとみられる。米中の通商上の対決状態の転換に向け米側を説得したもようだ。
このほか、中国の外交責任者で党政治局委員の楊潔チ国務委員(外交担当、チは竹かんむりに厂、下に虎)が2月8~9日に訪米し、トランプ大統領やティラーソン国務長官と面会。互恵的な経済貿易関係の確立について話し合った。
中国側の一連の動きは、米中経済問題での中国の懸念の大きさを物語る。
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