中国工業信息化部は30日、国務院(中央政府)新聞弁公室の記者会見で、中国で事業を行う外国企業や個人に対し、海外とのインターネット接続では政府が許可したサーバーを使うよう求めた。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)などが30日伝えた。
同部は会見で、専用国際回線、仮想プライベートネットワーク(VPN)、インターネット接続を中継する「プロキシサーバー」を当局の許可なく自前で開設したりレンタルしたりすることを禁じると公式に明言した。
中国当局は従来から、検索サイトのグーグルやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブック、ツイッターへの接続を規制。昨年1月には、VPN業者の一掃を行った。当局は30日の会見で、一層の規制強化を宣言したことになる。 中国当局は外国企業に対し、政府が許可したプロキシサーバーのレンタルを認めているが、外国企業からは経済的な損失を懸念する声が挙がっている。