中国空軍機が日韓防空識別圏飛行、韓国空軍機が緊急発進

 韓国合同参謀本部は29日、同日午前9時半ごろ中国軍の「Y8」輸送機が韓国の防空識別圏(ADIZ)に入り、韓国軍機がスクランブル(緊急発進)したと発表した。中国軍機は続いて日本の防空識別圏を飛行した後、中国に戻ったという。聯合ニュースを引用し、台湾のニュースサイトETtodayが伝えた。

 防衛省統合幕僚監部も29日、中国軍機が東シナ海と日本海を飛行し、航空自衛隊機がスクランブルしたと発表した。同部は中国軍機を「Y9」情報収集機としている。

 同本部によると、中国軍機は中韓が管轄権を争う離於島(蘇岩礁)の南西から韓国ADIZに入り約20分飛行。韓国軍のF15戦闘機が近くで警戒に当たった。中国側は離於島が暗礁で領土でなく、中韓に領土紛争はないとの立場。韓国側は韓国最南端の島としている。

 中国軍機は昨年12月にも、戦闘機2機、H6爆撃機2機、TU154情報収集機1機が日韓間の対馬海峡を飛行。日韓のADIZに入り韓国軍機と空自機がスクランブルした。
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