北朝鮮国境で放射線測定器やカメラ増設、パトロールも強化

 中国が遼寧省丹東市の北朝鮮国境で、有事に備えて放射線測定器を増設したことが分かった。監視カメラも増やしたほか、軍隊によるパトロールも強化したもようだ。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版が19日伝えた。

 丹東市周辺では北朝鮮人らの流入阻止も強化。町中では「スパイ活動を発見したら、国家安全部門に通報せよ」との標語が多数貼られている。国境を流れる鴨緑江では、中国軍の警戒強化により、越境操業する北朝鮮漁民がほとんどいなくなったという。

 中国当局はまた昨年10月以降、鴨緑江沿岸の道路に検問所を設置した。

 丹東市北東の龍井地区は住民が自警団を組織。北朝鮮人が凍結した川を渡り中国に入るのを阻止している。このため中国経由で韓国に入る脱北者が激減しており、韓国統一省によると過去15年間で最低の月間約100人に減った。
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