江蘇省南通市如東県の製薬会社、江蘇拝瑞生物医薬科技有限公司が高濃度の工場廃水を散水車に積み、清掃を装って街路に捨てていたことが16日までに分かった。当局は同社に営業停止と罰金支払いを命じた。香港のニュースサイト、東網が伝えた。
当局によると同社は2016年下半期からこれまでに、深夜に散水車を動かし、工場廃水計3000トンを街路に捨てていた。廃水は黄緑色で強烈な刺激臭を放っていた。
如東県の環境当局が調べたところ、COD(化学的酸素要求量)、アンモニア性窒素の濃度などが極めて高かった。当局によると、同社はイチョウなどの植物を原料に医薬品を製造しており、廃水の毒性は化学肥料以下とみられるが無害ではない。
同社は2015年6月に発足。約2年前にも工場廃水を下水道に密かに捨て同県当局に摘発された前歴がある。