フィリピンのロレンザーナ国防相はこのほど、記者会見で、中国が南シナ海永暑礁(ファイアリー・クロス礁)に軍事基地を建設したことに反対する考えを示し、外交当局を通じ抗議する考えを示した。香港のニュースサイト、東網が9日伝えた。
中国のメディアがこのほど、ファイアリー・クロス礁の軍事基地化が進み、飛行場、病院などの施設の充実ぶりや、中国軍部隊が訓練する模様を報じた。
ロレンザーナ国防相は「中国は南シナ海の島や岩礁は軍事基地化せず、観光など平和目的で利用するだけと約束した。部隊や兵器の配置が事実なら、信用を損なう行為だ」と述べた。
ただ、中央社によると、比大統領府のロケ報道官は「中国の行為は背信とまでは言えない」と述べ、静観する考えを示した。ドゥテルテ大統領も、中国の南シナ海での勢力拡張は止めようがなく、中国の誠意に期待するほかないと再三述べている。
中国外交部の陸慷報道局長は9日「中国も国土防衛の施設が必要だ。フィリピンと意思疎通を強め、誤解を解きたい」と語った。