四川省アバ・チベット族チャン族自治州で23日、チベット人男性1人が仏教寺院近くで焼身自殺した。中国内でチベット人の焼身自殺事件は2009年からこれまでに152件となる。外電を引用し台湾中央社が25日伝えた。
男性は30歳前後で、自殺の際「チベットに自由を」などと叫んだ。中国によるチベット統治に抗議したとみられる。焼身自殺の模様はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて海外のチベット人に伝わり、各地で追悼活動が行われた。
中国では2009年からチベット人による焼身自殺が頻発。四川省アバ州だけで数十件発生した。いずれも実行前に「チベットに自由を」「民族平等」などのスローガンを叫んでいる。
四川省カンゼ・チベット族自治州も、中国のチベット統治に反対する活動の中心地の一つ。11年以降、チベット人13人が焼身自殺した。