広東省汕尾、陸豊の両裁判所は16日、陸豊市東海鎮のスタジアムで麻薬密造・販売や強盗殺人の罪に問われた被告12人の「判決大会」を開催、10人に死刑判決を言い渡し、直ちに執行した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が17日伝えた。
「判決大会」には、学生らを含む住民多数が集まり、被告が死刑判決を受けた後、涙ながらに家族と別れる様子などを見守った。両裁判所は、現地で悪質な犯罪が続発しているため、見せしめによる抑止効果を狙ったと説明している。
ネット上では「70~80年代みたいなことを、まだやっているのか」、「文化大革命みたいだ」と批判の声が挙がった。一方で「人民の教育効果がある」として支持する声も見られた。
陸豊市では麻薬密造・販売犯罪が多発。裁判所は2016年からこれまでに容疑者286人の公判を行い。107人に懲役5年以上の判決を言い渡した。