上海市消費者権益保護委員会は4日、チェーンレストランなどで売られている中国式の揚げパン「油条」を調べたところ、一部で可塑剤に使われる有機化合物「フタル酸エステル(DEHP)」やアルミニウムを検出したと発表した。マクドナルドの商品からも可塑剤が検出された。中国経済網が5日伝えた。
同委員会は、ケンタッキーフライドチキン、マクドナルド、永和大王、新亜大包などチェーンレストランや人気店を対象に25種類のブランドの「油条」29点を調べた。
このうち11点は、一般に「油条」を作る際に使われるミョウバンの不使用をうたっていたが、アルミニウムが検出された。「四大金剛」ブランドの「油条」からは、国の食品添加剤基準をはるかに上回る980ミリグラム/キログラム(mg/kg)
ミョウバンは「油条」を膨張させ、色と食感を良くするために使われるが、アルミニウムを含んでいる。食品添加剤基準では100mg/kgに制限されている。
また、同委員会によると、マクドナルドの一部店舗で売られていた「油条」など3点からはDEHPを検出した。検出量は0.63~1.35mg/kgで食品添加剤基準の上限値1.5mg/kgに近かった。
マクドナルドは、「油条」の製造過程で可塑剤は加えていないため、DEHPが検出された原因を調査すると説明している。