香港民主派約2千人がデモ、中国の権威主義に抗議

 香港の政党、団体が3日、中国による権威主義的な統治に反対するデモを行った。香港行政長官選挙制度の民主化を求めた大規模デモ「雨傘運動」を主導した、元学生リーダーの黄之鋒氏らがデモ隊を率いた。参加人数は、主催者によると2000人、警察によるとピーク時で1800人だった。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が3日伝えた。

 デモは中国の権威主義的統治への反対とともに、裁判所から有罪判決を受けた市民運動家や元学生リーダーへの応援、中国への抗議で資格を剥奪された立法会(議会)元議員らが、議員報酬返還を命じられたことへの抗議も行った。

 デモに参加した市民運動家の1人は「中国は香港への圧力を強めている。半自治都市の香港は、権利と自由を失う危機に直面している」と語った。

 黄之鋒氏は2014年の「雨傘運動」に絡み有罪判決を受け8月に収監された。現在保釈中で上訴審判決を待っている。黄氏は法廷侮辱罪にも問われており、12月7日に開かれる公判で有罪判決を受け収監される見通し。
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