深セン地下鉄軌道内にコンクリ片、地上で違法掘削工事

 広東省深セン市地下鉄9号線の深湾~深セン湾公園駅の区間で10月28日午後9時ごろ、地上で行われていた違法掘削工事で発生した重さ2キロのコンクリート片1個と大量の土砂がトンネル内に落下した。けが人はなかった。同線は減速運転を行っている。深セン新聞網が30日伝えた。

 地下鉄運営会社の深セン地鉄集団によると、施工者は同社に報告することなく勝手に掘削工事を開始。地下13メートルまで掘削したところトンネルの壁を突き破りコンクリ片と土砂が線路内に落ちた。ちょうど電車が通り掛かり、乗務員が急ぎ運転指令所に通知した。

 コンクリートはトンネルの壁の破片で、直径7センチ、重さ2キロ。深セン地鉄集団の担当者は「もし電車のガラス窓に当っていたら大変だった」と話している。

 深セン地下鉄ではこれまでに類似の事件が数件起きている。2016年4月には、地下鉄5号線の臨海~前海湾駅間で施工者が許可なく工事を行いトンネル壁面に穴を開けた。
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