ニューヨークに本部を置くNPOの中国労工観察によると、電子機器の受託製造サービスを手掛ける米ジャビル・サーキット傘下の江蘇省無錫市の工場で11日、従業員数百人が人員削減などに抗議してストを始めた。従業員によると、米アップルのiPhone8の売れ行き不振で受注が減り、会社が人員削減を検討しているほか、一部を待遇が劣る関連工場に異動させようとしている。
従業員はまた、就職時、就業期間が一定時間に達した場合に会社側が支払いを約束していた奨励金の支払いも求めている。 米ジャビル・サーキットは、アップルの重要な部品供給業者で世界に従業員4万人を抱える。無錫市には傘下と合弁の2工場を持つ。
同社は今年6月、アップル製品を生産するため大量の従業員を月給1890元(約3万3000円)、時給11元で雇用した。従業員によると1日の作業時間は12時間でうち1時間は残業時間に含まれていない。宿舎や食堂の状況も同業に劣るという。