米国務長官発言に中国批判、米国は偏見捨てよと外交部反発

 ティラーソン米国務長官が18日、首都ワシントンで行った講演で、米中関係、南シナ海問題、国際秩序を巡り中国を批判したことに対し、中国外交部は19日、米国は中国への偏見を捨てよなどと述べて反発した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が19日伝えた。

 米国務長官は講演で、中国をインドと比較。中国の南シナ海での挑発について、インドが他国の主権尊重の枠組みで行動しているのに対し、中国は無責任で国際秩序を破壊していると指摘。中国の南シナ海での行為は、米国やインドが代表する国際法秩序への挑戦だと批判した。

 中国外交部の陸慷報道局長は19日、中国は他国の利益を犠牲に自国の発展を図ることはないが、正当な権利は放棄しないと強調。米国に対し、国際社会で中国が果たしている積極的な役割を客観的に評価し、中国への偏見を捨てるべきだなどと述べて強く反発した。
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