中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)開幕前日の17日、国営新華社通信は中国式民主主義が西側民主主義に優越しており、無効な政治制度を導入する必要はないとの英文の論評を配信した。台湾中央社が17日伝えた。
論評は「尽きることない政治闘争、朝令暮改の政策」が自由民主主義制度の象徴で、社会、経済の成長を遅らせ、民衆の利益を無視するものだと批判した。その上で「中国の制度は社会の団結に向かう。西側民主主義の本質は対立で、社会の分裂を必然的にもたらす」と決めつけた。
論評はさらに中国共産党の「頭脳明晰で未来志向」の指導のもと中国式民主はかつてなく健全で、他国の無効な政治制度を導入する必要はないとした。
論評はまた西側国家は「老化」した民主制度を深く反省し、徹底した崩壊を望まないなら、新しい生命を吹き込んで再建するよう呼び掛けた。
英BBC放送は新華社の論評について、トランプ大統領や英国のEU離脱などを念頭に、中国の一党制支配に対する自信の深まりを示すと指摘した。