広東省珠海市で今年9月、ハモの一種を食べた10数人に相次いで吐き気や下痢など中毒症状が出た事件を受け、広東省食品薬品監督管理局はこのほど重さ1.5キロ以上の深海魚は食用を避けるよう注意を呼び掛けた。香港のニュースサイト、東網が18日伝えた。
同局は中毒症状は、海草に含まれる有毒物のシガトキシンが原因だったと断定した。魚が海草を食べるにつれ内蔵など体内に蓄積され濃度が高まる。これまでにハモ、ハタ、スジハタなど魚400種類以上から検出されている。毒性は強く、フグの毒の100倍あるとされる。
専門家は、1.5キロ以上の魚の食用や極力避け、特に頭、内蔵、生殖器は除去するよう呼び掛けている。特効薬はなく、魚を食べて手足のしびれなどが出たらただちに病院で治療を受け、深海魚類を食べたと医師に告げる必要があると強調した。