中国税関総署の26日の発表によると、中国が8月に輸入した北朝鮮産石炭は160トン、1億3800万ドル(約156億円)だった。中国は2月、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議を受け、北朝鮮からの石炭輸入を全面禁止すると発表したが輸入が復活した。米国が反発する恐れもある。香港のニュースサイト、東網が27日伝えた。
同署によると、中国は今年3~7月、北朝鮮からの石炭輸入を中止していたが8月に再開し、9月も制裁決議が発効する5日まで続いた。国際社会からは、北朝鮮産石炭の輸入再開は制裁決議に違反するとの疑いを持たれている。
カーネギー清華グローバル政策センターの趙通研究員は「中国の北朝鮮産石炭の輸入再開は、北朝鮮の経済面での混乱を避けるためで制裁決議には違反していない。しかし、米国の怒りをかう可能性はある」と語った。