米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、中国の長期国債格付けをこれまでの「ダブルAマイナス」から1段階引き下げ、「シングルAプラス」にしたと発表した。長期の債務膨脹で、経済と金融面でのリスクを高めたと警告している。台湾中央社が21日伝えた。
同社は、債務増加は中国経済の拡大と資産価格の上昇をもたらすものの、金融の安定を一定程度残っていると指摘した。今後2~3年債務が増加し、金融リスクも高まるとの見方を示した。
主要格付け会社で中国の格付けを引き下げたのは、今年5月のムーディーズに続いて2社目。