
中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、北京市の夏林茂副市長は記者会見で、今回の洪水災害で30万人以上が被災し、2万4000戸の住宅が損壊したと述べた。特に密雲区が最も大きな被害を受け、同区では11万3000人が被災し、死者37人のうち31人が太師屯鎮の老人ホームの入所者だった。
密雲区トップの余衛国党委員会書記は、老人ホームは密雲ダムの上流に位置する太師屯鎮の街中にあり、当日はセンターに77人が滞在し、職員8人、高齢者69人。高齢者のうち55人は寝たきりや介助が必要な状態だったと説明した。28日早朝、洪水が街に押し寄せて周辺地域が水没し、最深部では水深2メートルに達した。
通報を受けた消防救援隊はすぐに出動し、午前7時ごろに老人ホーム付近に到着したが水流が激しく、すぐには施設に入ることができなかった。午前10時ごろから次々と救出が進み、救助活動は翌日まで続けられた。その間に多数の高齢者が遺体で発見された。
密雲区は全く対応していなかったわけではない。洪水期に備えて事前に1万6000人以上を避難させていた。しかし余衛国書記は「養老施設のある鎮中心部は長年安全とされており、避難計画には含まれていなかった。極端な気象への認識が不十分だった」と認めた。
余書記は「今回の事件を深く反省しており、わたしたちの仕事にはまだ多くの改善点がある」と語った。これは責任の一部を認めたものだが、多くの疑問は依然として解消されていない。養老院は7月28日に洪水に囲まれ惨事となった。しかし密雲区は7月23日からすでに連続した極端な豪雨に見舞われていた。
◇出典
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1839153100241658173&wfr=spider&for=pc
https://udn.com/news/story/7332/8910280?from=udn-catelistnews_ch2
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507310266.aspx