死者40人、豪雨は収束も被害拡大の恐れ

　華北地域で相次いだ豪雨により、少なくとも40人が死亡した。今回の豪雨は7月30日でほぼ収まったが、北京、河北、山西などで被害が拡大しており、死者数はさらに増える可能性がある。台湾メディアの中時新聞網などが7月30日伝えた。

北京で養老院が水没、入所者2人死亡

　北京では洪水で少なくとも30人が死亡し、うち密雲区では養老院が水没し、少なくとも2人の入所者が死亡した。28日午前7時前に北京市消防救援総隊が通報を受け、密雲区太師屯鎮の養老照料センターに救助隊を派遣、48人を救出したが、施設はすでに水没していた。

身寄りのない高齢者ら70人以上が入所

入所者の親族によると、叔母と半身まひの甥が犠牲になった。太師屯鎮養老照料センターは生活保護者や重度障害者、孤児、身寄りのない高齢者を収容し、70人以上が入所していた。

河北と山西でも死者、バス流失で10人死亡

河北省では7月29日正午現在、涞平県の山崩れで8人死亡、4人が行方不明となった。阜平県でも2人死亡、2人不明となっている。山西省天鎮県では27日未明、河川が急激な増水で中型バスが流され、乗っていた14人のうち10人の死亡が確認された。残り4人の行方は分かっていない。乗客13人は出稼ぎ労働者で、大半が中高年で、当日はトウガラシを収穫するために出発した直後だった。