北京の大雨、4日で年間雨量並み 8万人が避難

25年7月30日雨 中国の華北地方で連日の豪雨が被害をもたらし、北京市だけで4日間で年間降水量の9割にあたる543.4ミリが降った。平均降水量も165.9ミリに達し、密雲区では高齢者施設が洪水に囲まれ入所者が窓辺で救助を求める事態も起きた。北京市では少なくとも30人が死亡し、8万人以上が緊急避難を強いられた。同市郊外の山間部、密雲区、懷柔区、房山区で大きな被害が出た。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。

 河北省承徳市ラン平県では土石流が発生し、4人が死亡8人が行方不明となった。内モンゴル自治区フフホト市では374.4ミリの降雨が記録され、13本の河川が警戒水位を超え、川を無理に渡ろうとした2人が死亡した。

 習近平国家主席は救援を指示。張国清副首相が被災地を視察して被害を最小限に抑えるよう求めた。国家防災減災救災委員会は2億元(約41億円)の資金を緊急で支出し、密雲や懷柔などの復旧に充てることを決定した。

 副熱帯高気圧などの勢力が減退したため、北京・天津・河北一帯の雨は29日には弱まったものの、内モンゴル東北部や東北地方で強い雨が続いた。台風第8号(コメイ)に伴う豪雨が華東各地に影響を及ぼしている。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20250730000772-260303?chdtv

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