アステラス製薬男性幹部にスパイ罪で懲役3年6カ月

 25年7月17日製薬 スパイ罪に問われたアステラス製薬の60代の日本人男性幹部に、北京市第二中級人民法院は16日、懲役3年6カ月の有罪判決を言い渡した。男性は2023年3月に北京で拘束され、同年8月に起訴、11月に初公判が開かれていた。中国側はこれまで起訴内容を明らかにしておらず、今回の判決でも具体的な活動内容は公表されなかった。台湾の聯合報などが伝えた。

 報道によれば、男性はアステラス製薬の中国法人の幹部として派遣されており、在中日系企業で構成される「中国日本商会」の要職も務めたことがある。事件は2023年11月に初の公開審理が行われたが、中国当局はこれまで起訴内容の詳細を明らかにしていない。日本メディアは、有罪判決が日中間の人的交流や日系企業の投資に悪影響を及ぼすと予測している。

 日本の駐中国大使館によれば、2014年以降、今回のアステラス社員を含む17人の日本人が中国当局に拘束されており、現在も5人が中国国内に留置されている。今年5月には、上海市の裁判所が国家安全に関する罪で別の日本人男性がスパイ活動を行ったと認定し、懲役12年を言い渡した。

 中国外務省の林剣副報道局は16日の記者会見で、「中国は法治国家であり、司法機関は法に基づき厳格に事件を処理している。当事者の合法的な権利は十分に保障されている」と述べた。また、「中国は関連する国際条約および『中日領事協定』に従い、日本側の領事業務の遂行に便宜を図っている」とも語った。

 日本の報道によると、判決公判には駐中国日本大使の金杉憲治氏が出席し、記者団に「このような有罪判決が下されたことは極めて遺憾」と述べ、中国側に早期釈放を強く求めた。日本の外務省も、今回の判決を受けて中国駐日大使館に対し、この男性を含む拘束中の日本人の即時釈放を求めた。日本政府では青木一・内閣官房副長官が、引き続き支援を行うと表明した。

◇出典

https://udn.com/news/story/7331/8877369?from=udn-catelistnews_ch2

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20250716/bkn-20250716100203325-0716_00822_001.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202507160212.asp
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