
今回の中国訪問は、米中双方の政界・経済界から大きな注目を集めている。特に、米国の民主党と共和党に所属する2人の上院議員は11日、ファン氏に書簡を送り、訪中の際、に中国軍や情報機関と協力する企業、また米国の輸出制限リストに載る団体代表との面会を避けるよう要請した。
これに対しファン氏は、13日放送の米CNNインタビューで「われわれは(中国軍が)米国の開発した技術を利用することを心配する必要はない。彼らはそもそもそれに依存できない」と述べ、中国側がすでに十分な計算能力を持ち、米国技術を回避する傾向にあることを指摘した。
同博覧会は「サプライチェーン」をテーマにした国家級展示会で、習近平国家主席が呼びかける「グローバルな産業チェーンの安定維持」に応える形で開催され、今回は国内外230社以上が初出展し、エヌビディア初参加となる。 海外報道によれば、ファン氏は会場での製品発表に加え、今年9月にも中国市場向けにカスタマイズした人工知能(AI)半導体を投入する計画を説明するとみられる。
エヌビディアは先ごろ時価総額4兆ドルを突破し、ファン氏個人の資産も急増。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると14日時点で純資産は1440億ドルに達し、世界第9位の富豪となった。それでもファン氏は中国市場を重視し、今年に入ってこれが3度目の訪中だ。
ファン氏は、1月には深セン、台湾、北京、上海を歴訪し、年次総会や新春感謝パーティーで「エヌビディアは中国進出25年で、多くのテック企業より早かった」と強調。北京、上海、深センの同社従業員は約4000人で、過去数年で約60%増加し、年間離職率も0.9%と世界最低水準であると誇示した。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507150032.aspx
https://udn.com/news/story/7333/8872649?from=udn-catebreaknews_ch2