北京―平壌の国際列車5年ぶり再開か　コロナ禍で運休

　中国と北朝鮮は、2020年から運休していた北京―平壌間の国際旅客列車を再開することで合意したと伝えられた。再開は早ければ８月にも始まる見通しだ。北米の中国語メディア世界新聞網がNHKの情報として伝えた。

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、両国の首都間を結ぶ列車は2020年1月から運休していたが、現在、両国の鉄道当局が再開に向けた協議を進めており、早期の運行再開で一致したという。

　北朝鮮は現在、軍事協力などを通じてロシアとの関係を急速に深めている一方で、中国は国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議を履行する姿勢を示しており、北朝鮮が中国との間合いを一定程度取っているとも指摘されてきた。両国首都間を結ぶ列車の再開が両国関係の変化を示すものかどうかに注目が集まっている。

　また報道によると、今年５月以降、北朝鮮高官による視察や訓練を目的とした訪中が増加しているという。中国・北朝鮮関係に詳しい関係者は、両国の関係は改善傾向にあるものの、なお慎重な見極めが必要だとの見方を示している。

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