
事前連絡なしのレーザー照射を非難
中国艦は緊急通信を行わずにレーザーを照射し、ドイツ国防省は「事前連絡も正当な理由もなく搭乗員と機材を危険にさらした」と非難した。軍事上レーザー照射は威嚇行為と見なされ、ドイツ外務省は「X(旧Twitter)」上で「完全に受け入れられない」と表明した。事件発生後、ドイツ機は任務を中断してジブチ基地に帰還し、7月初旬時点で搭乗員に負傷者は報告されていない。
中国海軍の紅海での活動背景
中国海軍も紅海で各国商船を海賊から守る護衛活動を行っており、2008年からアデン湾やソマリア沖で護衛任務を開始、2017年にはジブチに「保障基地」と呼ぶ初の海外軍事基地を正式に開設した。中国軍艦はこれまでも同海域にたびたび出現していたが、今回のようにレーザーを照射した事例は初めて。