中国メディアの中国科技網などによると、甘粛省天水市麦積区の民間幼稚園「褐石培心幼稚園」で、食用不可と明記された、工芸用の絵の具を食品に添加し、園児233人の血液から基準を超える鉛が検出されたことが、9日までに分かった。
園長ら8人を拘束 絵の具を押収
警察は、園長や幼稚園の投資家ら8人を有毒有害食品の製造容疑で拘束。調理場のスタッフら2人からも事情を聴いている。また、園内から工芸用の絵の具を押収した。絵の具には鉛が含まれていることが確認されたという。
ネット購入を指示し食品に添加
警察などが作る合同調査チームによると、園長と投資者が調理場のスタッフに絵の具をネット購入させた上、水で薄めてケーキや蒸しパンなどの製造に使用していた。
検出された鉛含有量は基準の2000倍超
合同調査チームが調べたところ、鉛の含有量はケーキが1052ミリグラム／キログラム（ｍｇ／ｋｇ）、蒸しパンは1340ミリグラム／キログラム（ｍｇ／ｋｇ）と、食品安全国家基準0.5ミリグラム／キログラム（ｍｇ／ｋｇ）を大幅に超過していた。
6月ごろから保護者が異変を訴え
園児の保護者が6月ごろから「子どもが、食事を二口食べるだけで吐く」などの症状を訴え、地元の病院で血液検査を受けたが、当初は軽度の異常として原因が特定されなかった。7月1日に保護者が当局に正式に通報し、麦積区市場監督局と公安分局（警察）が調査を開始した。
初期検査と再検査で大きな数値の差
当初、天水市内の医療機関で行われた血液検査では、園児の血中鉛濃度が「27.48マイクログラム／リットル（μｇ／Ｌ）」と比較的低い値を示す、手書きのメモを保護者に渡されたケースもあった。しかし、このデータには公的な検査報告書としての正式な押印などがなく、保護者はその正確性に疑念を抱いた。その後、陝西省西安市の大病院で再度詳しい血液検査を受けた際、同じ子どもの血中鉛濃度が528マイクログラム／リットル（μｇ／Ｌ）と、先の数値の約20倍もの高濃度であることが判明した。
広がる保護者の不信感と追及の声
この大きな数値の差から、保護者の間には「地元での初期の検査結果は正確だったのか」、「意図的に低い数値を出されたのではないか」といった不信感と憤りが一気に広がり、行政や医療機関の説明責任を問う声が高まった。
◇出典
https://www.stdaily.com/web/gdxw/2025-07/08/content_366742.html?utm_source=chatgpt.com
https://www.stheadline.com/realtime-china/3471306/%E7%94%98%E8%82%85%E5%B9%BC%E5%9C%92233%E5%90%8D%E5%AD%B8%E7%94%9F%E4%B8%AD%E9%89%9B%E6%AF%92-%E5%B7%A5%E4%BA%BA%E9%A3%9F%E7%89%A9%E5%8A%A0%E9%A1%8F%E6%96%99%E5%BB%9A%E6%88%BFCCTV%E6%8F%AD%E5%85%A7%E5%B9%95%E6%9C%89%E7%89%87#goog_rewarded
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507080171.aspx
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