中国、抗日戦勝80年で大規模軍事パレード

25年6月25日1 ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)によると、中国政府は24日、今年9月3日に北京の天安門広場で「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会」と大規模な軍事パレードを実施すると発表した。習近平総書記(国家主席・中央軍事委員会主席)が演説を行い、部隊を閲兵する。

 中国共産党中央宣伝部の胡和平副部長は記者会見で、各国の現職首脳や元首脳、国際機関の幹部、駐中国大使や武官、中国の抗戦に貢献した国際友人やその遺族らを記念式典に招待する予定だと語った。仏AFP通信によれば、ロシア大統領府はプーチン大統領が出席すると表明した。

 中国人民解放軍は世界最大規模の常備軍で、兵員数は200万人超。弾道ミサイル、空母、戦闘機などの兵器も急速に近代化が進んでいる。習近平氏は2012年11月の就任以来、過去に5回の大規模軍事パレードを実施してきた。今回の閲兵式は建国以来、天安門広場で19回目となる。

 今回は、2015年の「抗戦勝利70周年記念大会」に次ぐ、戦勝記念としての軍事パレードとして注目されている。15年当時、習近平氏は紅旗ブランドのオープンカーに乗って部隊を閲兵。数千人の兵士が整然と行進し、戦車やミサイルが続き、約200機の航空機が上空を飛行した。ロシアやカザフスタンを含む17カ国が部隊・代表団を派遣。プーチン大統領、シュレーダー元独首相、ブレア元英首相、国連幹部ら65人が天安門楼上から観閲した。

 当日は数十万人規模の市民が動員され、パレード後の行進にも参加。北京市中心部は封鎖され、空港や周辺の工場は閉鎖、車両通行も一部制限され、天候も「青空」に保たれるよう徹底された管理が行われた。

 台湾紙、旺報によると、中国当局は、台湾野党、国民党系の抗日戦参加者を現地に招待するほか、10月25日ごろには「台湾光復80周年記念大会」を開催すると高らかに発表した。

 台湾国防部退役軍人支援機関(退輔会)は24日、現在のところ軍事パレードに参加する台湾の退役将校や退役軍人の情報は確認されていないと表明。あわせて「中華民国が抗戦を主導したという史実と正統性を守るため、国内での抗戦勝利80周年記念行事への参加を退役軍人に奨励する」との見解を示した。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20250625000725-260303?ctrack=pc_chinese_headl_p01&chdtv

https://www.dw.com/zh/9%E6%9C%883%E6%97%A5%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%97%A8%E5%B9%BF%E5%9C%BA%E5%B0%86%E5%86%8D%E6%AC%A1%E4%B8%BE%E8%A1%8C%E9%98%85%E5%85%B5/a-73020688
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