
水害により19の郷鎮で18万3000人が被災し、直接経済損失は4125万7100元(約8億3400万円)に上った。菓子店には水が退いた直後から、大勢の市民が店に押しかけて商品を持ち去り、止めに入った店員に暴力を振るう者もいた。 犯行はSNSで拡散され、「大勢なら罪に問われない」との言い訳が飛び交った。懐集県では停電が26時間続き、被災者への支援物資の配布も遅れており、県内の社会秩序が大きく乱れた。
この山間の地方都市は、戸籍人口110万人を抱えるが、域内総生産(GDP)は肇慶市内でも最下位。若年層の43%が外に流出し、残る住民の平均年齢は51.6歳。人口構造の脆弱さは、災害時の地域動員力を著しく低下させた。加えて、地下管網の老朽化で市街地の40%が冠水し、十分な電力供給も確保できなかった。
農産物流通の要である道路や集荷施設が冠水・停電で機能停止し、収穫した作物の出荷や保存が不可能となったことで、3万2000戸の農家が深刻な経済的打撃を受けた。略奪を受けた菓子店から800メートル離れた災害救援物資配布所は、ボランティア不足で秩序を保てない状態となった。
◇出典
https://www.worldjournal.com/wj/story/121474/8819375?from=wj_maintab_cate
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1835412767726211793&wfr=spider&for=pc