中国メディアの澎湃新聞によれば、広東省肇慶市懐集県では、台風１号（ウーティップ）と高空の気圧の谷および南シナ海の季節風の影響で、珠江上流の綏江の水位が急上昇し、「百年に一度」ともいわれる歴史的な水害が発生した。観測所では、綏江の水位は１８日午前７時５分、警戒水位を5.22メートル上回る55.2メートルを記録した。
懐集県政府は17日、県内全域で「五停」（休校、操業停止、生産停止、船舶の運航停止、営業停止）を指示。新華社などによれば、市街地の低地では建物の１階が水没。道路、商店、住宅が水に浸かったほか、通信や電力供給にも障害が生じた。
当局によれば、18日朝までに19の郷鎮（町村）すべてが被災し、被災者は18万3000人、緊急避難者は6万8000人に達した。堤防は約7.84キロ、公道は8.98キロが損壊し、農地の被災面積は898.5ヘクタール。学校13校、病院3施設が損傷し、直接的な経済損失は4125万7100元（約8億3200万円）に上った。
中国中央テレビによれば、広東省の過去5日間の平均雨量は183.5ミリ。うち、陽江市陽西県新墟鎮では919.4ミリに達した。茂名、中山、珠海、湛江、江門などでは特に激しい雨が観測された。
◇出典
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_31003583
https://www.stheadline.com/realtime-china/3465739/%E8%9D%B4%E8%9D%B6%E6%9A%B4%E9%9B%A8%E8%82%87%E6%85%B6%E6%87%B7%E9%9B%86%E5%87%BA%E7%8F%BE%E8%B6%85%E7%99%BE%E5%B9%B4%E4%B8%80%E9%81%87%E6%B4%AA%E6%B0%B4%E6%88%BF%E5%B1%8B%E5%8F%97%E6%B5%B8%E8%BE%B2%E7%94%B0%E8%A2%AB%E6%AF%80%E9%81%93%E8%B7%AF%E4%B8%AD%E6%96%B7%E6%9C%89%E7%89%87