
ROMOSSの充電器は、今年3月20日に発生した航空機火災の原因となった。この日、香港航空の杭州発香港行きHX115便の機内で、荷物棚にあったモバイルバッテリーが発火し、同機は急きょ福建省の福州長楽空港に緊急着陸した。調査を行った仏航空事故調査局(BEA)は、バッテリーの熱暴走が原因であり、発火した製品はROMOSSの製品であったとする調査結果を公表している。
ROMOSSによれば、今回リコール対象となった製品は、一部の電池セル原材料に問題があり、ごく少数ではあるが使用中に過熱し、極端な状況下では発火の可能性があるという。消費者の安全を守るため、同社は対象製品を無料で交換するか、返品・返金に応じる。交換品は、元の製品の価値を下回らず、安全基準を満たす新品とする。
ROMOSSのバッテリーについては、これまでも品質に問題があるとされており、中国のSNS「小紅書(RED)」では問題を指摘する投稿も多く見られる。過去には、北京の複数の大学が安全性を理由にROMOSSのバッテリーの使用を禁止したことも報じられている。
◇出典
https://www.stheadline.com/realtime-china/3465631/ROMOSS%E6%B7%B1%E5%9C%B3%E7%BE%85%E9%A6%AC%E4%BB%95%E8%A2%AB%E6%8C%87%E6%98%93%E7%87%83-%E5%8F%AC%E5%9B%9E49%E8%90%AC%E5%80%8B%E5%B0%BF%E8%A2%8B