
本間氏によると、中国は2月にタングステンなどの金属、4月には7種類のレアアース原料および関連製品に対して輸出規制を強化し、在中国の日系企業の生産や輸出に一定の影響を及ぼしている。
日本商会は5月、中国商務省に申請手続きの簡素化や審査体制の強化を要請。(1)申請書式の統一(2)審査能力の強化(3)商会が審査支援を担える可能性ーーの三点を挙げた。
現行制度では地方政府が審査を担い、申請様式も統一されておらず、最終製品までの記載を求められる場合もある。4月4日の規制施行から2カ月が経過したが、実際の許可件数は少なく、原料不足で一部車種の生産停止に追い込まれた企業もある。
本間氏は、中国側の情報整理やシステム構築が進行中であり、中米会談後も審査速度は上がっていないと分析。レアアース磁石の用途は広く、規制の影響は日本だけでなく欧米にも及ぶとし、商会は今後も制度改善を中国に働きかけていく方針である。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202506170398.aspx
https://www.worldjournal.com/wj/story/121474/8814005?from=wj_catebreaknews