レアアース対日輸出許可、少量ながら承認

 25年6月18日商会中国日本商会の本間哲朗会長は17日、中国商務省との会合を経て、少数ながらレアアース輸出許可が承認されたことを明らかにした。輸出許可申請のプロセスや審査能力の改善を中国側に引き続き求めていく意向も示した。この発言は同日開かれた「中国経済と日本企業2025年白書」の発表会で述べられた。台湾の中央通信社などが伝えた。

 本間氏によると、中国は2月にタングステンなどの金属、4月には7種類のレアアース原料および関連製品に対して輸出規制を強化し、在中国の日系企業の生産や輸出に一定の影響を及ぼしている。

 日本商会は5月、中国商務省に申請手続きの簡素化や審査体制の強化を要請。(1)申請書式の統一(2)審査能力の強化(3)商会が審査支援を担える可能性ーーの三点を挙げた。

 現行制度では地方政府が審査を担い、申請様式も統一されておらず、最終製品までの記載を求められる場合もある。4月4日の規制施行から2カ月が経過したが、実際の許可件数は少なく、原料不足で一部車種の生産停止に追い込まれた企業もある。

 本間氏は、中国側の情報整理やシステム構築が進行中であり、中米会談後も審査速度は上がっていないと分析。レアアース磁石の用途は広く、規制の影響は日本だけでなく欧米にも及ぶとし、商会は今後も制度改善を中国に働きかけていく方針である。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202506170398.aspx

https://www.worldjournal.com/wj/story/121474/8814005?from=wj_catebreaknews
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