
トランプ氏は「私が受け取っているのはすべて良いニュースだ」と語り、「われわれは中国と良好な関係にあるが、だからといって中国が手ごわくないというわけではない」と強調した。
トランプは、中国への輸出規制の一部撤廃の可能性について問われ、「見守っていこう」と答えた上で、「中国は長年にわたりアメリカを搾取してきた」と過去の主張を繰り返した。同時に「中国には市場を開放してほしい」とも付け加えた。
中国共産党中央政治局委員の何立峰副首相は、6月9日にロンドン入りし、米側とともに米中経済貿易協議メカニズムの第1回会合を開始した。初日の会談はロンドン時間午後8時ごろに終了。米政府高官によると、両国代表団は10日午前10時から再び協議を行う予定だ。
協議の会場は、バッキンガム宮殿の近くにある19世紀に建てられたランカスター・ハウス。米国側代表団はベセント財務長官が率い、ルートニック商務長官、グリール通商代表部(USTR)代表らが加わった。中国側は何立峰副首相が団長を務め、王文濤商務相と李成鋼次官も同行した。
米ウォール・ストリート・ジャーナルは、10日に行われる協議では、輸出規制問題が最優先議題となる見通しだと報じた。最近、米中貿易紛争の焦点は関税から、両国が相手国にとって不可欠な資源や製品に制限をかける措置に移っている。
トランプ政権の代表団はロンドンでの再協議において、習近平国家主席の側近ら中国代表団に対し、先月ジュネーブで合意した事項の履行、すなわちレアアースやそれを含む磁石の輸出を加速するよう強く求める構えだ。一方で、中国側は米国によるジェットエンジンや各種先端技術製品の対中輸出規制の撤廃を求める。
両国の制限措置は、原材料、部品、完成品を含むグローバルな物流網の混乱を招いているため、世界経済にとって極めて重大な意味を持つ。
◇出典
https://www.stheadline.com/china-politics/3463224/%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E8%B2%BF%E6%98%93%E8%AB%87%E5%88%A4%E7%89%B9%E6%9C%97%E6%99%AE%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E4%B8%8D%E5%AE%B9%E6%98%93%E5%B0%8D%E4%BB%98
https://www.storm.mg/article/11044189