
演習は同戦区の海軍訓練センターと駆逐艦支隊が連携して組織し、艦艇編隊は複数の海域を転戦。艦隊間の協同作戦能力や、指揮官の即時判断力を検証することが目的に行われた。実戦性を高めるため、編隊航行中に突如「敵情」に遭遇する場面などが設けられ、各艦は即座に戦闘態勢に移行。渭南のレーダー手が目標を迅速に探知・報告し、対海戦闘部門が目標属性を識別・固定、主砲部隊が指令に応じて先制攻撃を行った。
また、艦艇が攻撃を受けた後の損害制御任務も訓練された。海上の脅威が去った後、艦隊は支援命令を受け、小艇による損害管制チームが出動。水中に落ちた人員の救助や、損傷艦の支援活動が実地で行われた。
さらに対岸火力制圧の科目では、渭南が艦載ドローンを活用して敵の火力拠点の座標を修正・共有し、編隊全艦が交替で主砲を発射。集中砲火によって目標を制圧する訓練が実施された。
南部戦区は今回の演習について「艦隊の即応性と作戦精度の向上を図り、複雑な環境下での統合作戦能力を強化することを目指した」と強調している。
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◇出典

解放軍南部戰區艦隊多海域演訓 模擬「敵情突發」實戰應對
在中國與菲律賓等國圍繞南海主權爭議日趨激烈之際,解放軍南部戰區宣布,海軍渭南艦、玉林艦等多艘艦艇正於多個海域展開實戰化演練,針對多種威脅情