アステラス製薬幹部、スパイ罪で懲役12年確定

 アステラス製薬に勤務していた50代の男性社員が、5月13日に上海の裁判所でスパイ行為の罪により懲役12年の実刑判決を受けたが、控訴はせず、刑期が確定した。台湾の中央通信社が共同通信の情報として伝えた。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、男性社員がアステラス製薬の上級幹部の西山寛氏がであり、中国における日本ビジネス界の重要人物であると報じた。西山氏は、2023年3月下旬に中国での任務を終え、日本に帰国する予定だったが帰国直前に失踪。数日後、中国外務省は、西山氏がスパイ活動を行ったとして拘束されたと発表した。

 中国日本商会などによると、西山氏はアステラスの上級顧問を務める一方、中国日本商会でも長年にわたり重要な役職に就いており、2021年には「中国日本商会副会長」として公式行事に出席していた。

 西山氏の逮捕は日本人駐在員らに大きな不安を引き起こし、日本政府も強く関心を寄せていた。在中国日本大使の金杉憲治氏は、西山氏の収容施設を5回訪れて面会している。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202505240174.aspx
タイトルとURLをコピーしました