広東と広西で土砂災害相次ぐ 5人死亡2人不明

 25年5月19日土砂災害中国南部の広東省茂名市高州市および広西チワン族自治区百色市隆林各族自治県で16日から18日にかけ、集中豪雨に伴う土砂災害が相次ぎ、計5人が死亡、2人が行方不明となっている。対流活動の活発化で激しい雨が降ったことが原因とみられる。現地では救助活動が続けられている。中国メディアの極目新聞などが伝えた。(写真は事件を伝える星島日報のサイト)

 広東省高州市では、18日午前7時ごろ、荷花鎮平頭崗村で激しい雨により山が崩れた。茂名市の防災対策室によれば、7人が巻き込まれ、6人が救出されたが、うち2人は死亡が確認され、4人は病院に搬送された。1人は依然として行方不明で、現在も捜索が続けられている。市内では街路が広く冠水し、SNS上には洪水被害の様子が多数投稿されている。

 広西隆林では、5月16日から17日にかけて上空の気圧の谷と地上の風の境界が重なって、局地的に非常に激しい雨が発生。岩茶郷の冷独村南懐屯では、山中に仮設された作業小屋に一時宿泊していた植林作業員4人が土砂崩れに巻き込まれ行方不明となった。現地政府は救援隊を派遣し、3人を発見したが全員の死亡が確認された。残る1人の捜索は現在も継続している。

 広東省気象当局によると、今回の大雨は中層の大気の乱れと南からの暖湿気流の流入により発達した雨雲が原因で、18日から19日にかけて広範囲で強い雷雨、突風、短時間の集中豪雨が発生した。各地では暴雨警報が相次いで発令され、山洪や地滑り、都市型浸水など二次災害への警戒が呼びかけられている。

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