公明党代表が訪中、王滬寧政協主席と会談

25年4月25日王滬寧 公明党の斉藤鉄夫代表が22日から24日にかけて訪中し、23日には中国全国政治協商会議(政協)の王滬寧主席と北京で会談した。王主席は、中国共産党の序列4位。斉藤代表は、石破茂首相が習近平・中国国家主席に宛てた直筆の親書を王主席に託し、日中関係の強化と信頼醸成の必要性を訴えた。北米の中国語メディア、世界新聞網などが伝えた。(写真はニュースを伝える星島日報のサイト)

 会談では、トランプ米政権が打ち出した関税措置をめぐる米中対立についても話し合われた。斉藤代表は、米中関係の安定が世界経済にとって極めて重要であり、日本企業への影響も大きく注視していると述べた。王主席は、日中両国は信義を重んじ、約束を守りつつ、協力と互恵の関係を促進し、共通の課題に連携して対処すべきだと語った。

 斉藤代表は、中国が東京電力福島第一原発の処理水放出を理由に実施している日本産水産物の輸入禁止措置の撤廃を求め、「中国が責任を持って対応することは日中経済の発展にとって重要だ」と強調した。王主席は「懸案は繰り返しの対話で解決し、相互信頼の構築が肝要だ」と応じた。

 斉藤代表は、中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長とも会談した。劉部長は「中国は日本と共に課題に立ち向かう用意がある。与党間の交流メカニズムを活用して建設的に意見の相違を管理し、政治的相互信頼を深めていきたい」と述べた。

 中国社会科学院日本研究所の盧昊研究員は、「今回の親書の手交は、日中が貿易などの分野で協調を模索している兆しだが、領海や台湾、歴史認識などの問題が根深いため、過度な期待は禁物だ」と指摘している。

◇出典

王滬寧晤日本公明黨黨魁 談及關稅戰籲促進合作
全國政協主席王滬寧昨會見訪華的日本執政聯盟之一的公明黨黨魁齊藤鐵夫。他說,中日應堅持重信守諾,促進合作共贏,攜手應對挑戰。共同社報道,兩人討論了美國關稅措施,齊藤鐵夫指中美關係穩定對全球經濟極其重要。 相關新聞:美公布10項不公平貿易行為 ...

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