
台湾の聯合報によると、外務省の注意喚起に対し、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は22日の定例記者会見で「中国の安全リスクを悪意をもって誇張し、政治的な操作の意図が明らかである」と述べて、中国側の強い不満を表明。すでに日本側に抗議したと語った。
記者会見では、海外メディアから、日本駐在の中国大使館が発表した注意喚起をどのように説明するのかという質問があった。郭報道官は「日本での安全リスクに関する報道」があり、これは事実であると述べた。
中国大使館は17日に公式ウェブサイトで通知を発表し、2024年12月以降、日本の複数の都市で「無差別殺人事件が発生し、多数の無実の市民が死傷した」と指摘。また、過去2週間に複数の都市で「若い女性を標的とした殺人事件」が発生し、「盗難、強盗、ストーキング、通信詐欺などの事件が頻発し、中国公民が被害に遭うことが多い」と述べた。さらに、複数の都市で集団食中毒が発生し、食事をした人々がノロウイルスに感染し、死者も出ていることも取り上げた。
しかし、中国の21日のメディア報道によれば、今年の中国の「五一」(労働節)連休では、日本が中国人観光客の海外旅行先として最も人気があり、日本への旅行者数は前年同期比で60%増加すると予測されている。
◇出典
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/china_schooltrip_202504.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202504220398.aspx
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20250422/bkn-20250422161508298-0422_00822_001.html