台湾の中央通信社によると、公明党の齊藤鉄夫代表が22日、北京に到着し、3日間の中国訪問を開始した。齊藤代表は、石破茂首相が中国の習近平国家主席宛てに書いた直筆の書簡を携えており、中国共産党高官と会談を行う。
台湾紙の聯合報によると、齊藤代表は、米トランプ政権が「対等関税」政策を発表後、石破政権の高官が中国を訪れるのは初めて。中国の対日姿勢に変化があるかが注目されている。中国の専門家は、台湾問題などをめぐる日中対立により、今回の訪問でも両国関係を根本的に改善するのは困難との見方を示した。
親書の内容は明かされていないが、日本メディアは、齊藤が会談の場で、福島原発処理水の海洋放出を理由に中国が日本産水産物に課している輸入制限の解除を求め、あわせて日本産牛肉の輸入再開を働きかけると予測している。また、トランプ政権の関税措置も議題になる可能性がある。
中国政府系メディアの環球時報は、中国社会科学院日本研究所・総合戦略研究室の主任である盧昊氏の分析を引用し、齊藤の訪中と親書の伝達は、日本側が一部分野において中国と調整・協力する意志があることを示していると伝えた。
盧氏は一方で、海洋問題、台湾問題、歴史問題などをめぐる日中間の根深い対立を踏まえ、今回の訪問で両国関係が根本的に改善することは難しく、過度な期待は避けるべきだとも明言している。
◇出典

日本公明黨主席訪中 攜帶日相石破茂親筆信 | 國際 | 中央社 CNA
日本公明黨代表(黨主席)齊藤鐵夫今天啟程前往中國北京,展開為期3天的訪問。他此行攜帶首相石破茂寫給中國國家主席習近平的親筆信,並預計與中國共產黨高層舉行會談。
日本公明黨魁攜石破親筆信訪陸 陸學者:仍難改善中日關係 | 聯合新聞網日本執政聯盟之一的公明黨主席齊藤鐵夫22日起訪問大陸三天,日本首相石破茂委託他轉交致大陸國家主席習近平的親筆信。他會是美...